Meeting
働く人の幸せを考える企業の経営者様や社員の方にお話をおうかがいしてきました。
#Meeting71
#オモイ#仕事#夢#就活#想い#気持ち#社会貢献#障がい者雇用株式会社フォーシックス
〒530-0015
大阪市北区中崎西3-3-15
TEL 06-4802-0303
代表取締役 柳川誉之さん
株式会社フォーシックス (大阪府大阪市)

誰に対しても優しい世界へ
海鮮居酒屋てつたろうや喫茶ナポレオンのお店を経営している株式会社forsixの代表取締役、柳川誉之さんに話を伺って来ました。
〈海鮮居酒屋〉てつたろうを始めた理由をおしえてください
「地域にとって、神社のような存在になるお店を作りたい」。
これが「てつたろう」を始めた本当の理由です。
神社って、何の神様が祀られているか分からなくても、なぜか手を合わせて、帰る時には少しホッとした気持ちになりますよね。飲食店も、そんな場所になれるんじゃないかと考えました。
それと、僕は幼い頃、10坪ほどの家に住んでいたのですが、父や母に会いに、たくさんの人がひっきりなしに訪れていました。あの懐かしい「人が自然と集まり、入れ替わり立ち代わり行き来する場所」も、てつたろうで再現したかったんです。
ただの飲食店ではなく、地域の人が気軽に立ち寄れて、理由はなくても「なんだか寄りたくなる」「なんだか落ち着く」。
そんな場所を、僕は作りたかったんです。
経営者になるまでのエピソードを教えてください
小学6年生の頃から、兄が営んでいたカフェで働き始めました。
最初は皿洗いや掃除からスタートして、中学生になるとコーヒーを淹れるようになり、高校生の頃にはアルバイトの面接まで任されるようになっていました。
ただ、当時の夢は「車屋さんになること」。
目の前の仕事は適当にして、家族に内緒で自動車整備士の面接にも申し込んでいました。
ところが、それが家族にバレてしまい、「目の前のことを一生懸命やれ」と叱られました。
その後、兄のカフェの経営を私が引き継ぐことになり、それが私の経営者としてのスタートになりました。
ちょうどその頃、カフェを経営していた兄が亡くなってしまったことも、自分の人生を大きく変えるきっかけになりました。
社会貢献をしようと思い始めたきっかけはありますか
社会貢献をしようと思い始めたきっかけは、カフェを経営していた兄が亡くなったことです。
とはいえ、すぐに何か行動を起こせたわけではありませんでした。
振り返ってみると、もちろん当時は悲しかったのですが、どこか「兄を亡くした弟」という立場でしか、出来事を捉えられていなかったのだと思います。
自分の気持ちばかりに目が向いていて、本当の意味で兄の苦しみや想いに寄り添えていなかったと、後になって気づきました。
そして、兄が亡くなった時と同じ年齢になったとき、ふと兄の気持ちが理解できた瞬間があったんです。
その瞬間、急に涙が止まらなくなりました。
それ以来、「この生きづらい世の中をなんとかしたい」「何か人の役に立つことがしたい」という思いが強くなりました。
とはいえ、最初は何をやればいいのか分からず、数年間は模索する日々でした。
「社会貢献がしたい」という気持ちだけをぼんやりと抱えながら、少しずつ自分なりの答えを探してきた――そんな時間だったと思います。
現在自殺者を減らしたいという思いから様々な活動をしていますが今後どういった社会にしたいですか
今後は、「区別しすぎない社会」を作りたいと思っています。
今の日本って、「障がい者は障がい者」「地方出身者は地方出身者」「ホームレスはホームレス」と、いろんなものを分けすぎていると感じるんです。
昔は、もっと「ごちゃまぜ」で暮らしていたはずなのに、今は制度も文化も、気づかないうちに「分ける」方向に進んでいる。
その結果、「自分とは関係ない」と思ってしまったり、偏見や差別につながってしまったりする。
でも、実際は誰だって、いつどうなるか分からないじゃないですか。
仕事を失うかもしれないし、障がいを持つかもしれないし、助けてもらう立場になるかもしれない。
だからこそ、「困っている人を助けるのは当たり前」「みんなで支え合うのが普通」、そんな社会を作りたいんです。
てつたろうも、ただの飲食店じゃなくて、「誰でも来られる場所」「家族みたいにいられる場所」でありたいと思っています。
これからも、障がい者雇用やイーデリなど、いろんな形で「ごちゃまぜの社会」を作る取り組みを続けていきたいと思っています。
そうすれば、みんなもっと優しくなれるんじゃないか――そう思うんです。
学生に一言お願いします
「どこで働くか」よりも、「誰と働くか」を大切にしてほしいと思います。
会社って、よく分からない“箱”のように見えるかもしれないけれど、実際は、人と人のつながりでできているものです。
だから、「この会社に入る」じゃなくて、「どんな人と一緒に働きたいか」を考えてほしい。
それと、ぜひ「恩送りが恩返しだ」と思える人と、たくさん繋がってください。
誰かにしてもらったことを、また別の誰かに渡していける人。
そういう人たちと一緒にいると、自分の人生もきっと豊かになると思います。
インタビュアのヒトコト
いろんな話が聞けて一本の映画を見ている感覚でした。きっかけと行動力が大事だと深く感じました。

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長期インターン生
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BAR & MAGIC くすめっと (大阪府大坂市)
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